美しいまちは
美しい街路樹から
私たちが暮らす街に、美しい緑の潤いを与えている街路樹。日本では奈良時代に始まったとされます。以来千数百年を経て、今ではあらゆる都市で、街路樹の続く景観が広がり、私たちに安らぎを与えてくれています。
街路樹は、都市空間に自然の潤いを与えるだけでなく、地球温暖化の原因とされるCO2の削減や都市の冷却化に役立ち、さまざまな生物の拠り所としても役割を果たしています。
このよう町に、とって大切な街路樹を守り、育てていくめには、街路樹に関わるそれぞれの立場の人(行政、住民、施工者等)が街づくりにおける街路樹の景観イメージを共有し、その実現に向けて、それぞれの役割を果たすことが大事です。
このため長野県造園建設業協会は毎年10月16日を街路樹の日と制定し、さまざまな取り組みを行っていきます。
会員への研修会等を行って剪定技術の向上を図ります。
剪定にあたっては、地域の皆さんとの話し合いなど連携を図った上、街路樹の適切な維持管理に努めます。
行政等関係機関へ【街路樹剪定士】の活用を図るよう要望していきます。
各種イベントを通して「美しい街路樹」のPRを図ります。
【街路樹剪定士】とは一般社団法人 日本造園建設業協会の認定資格です。
専門的な知識と卓越した技術・技能を駆使して、“美しいまちの顔 街路樹”を守り育てる専門家です。
県内には、この資格を持った者が、現在300名程います。
都市の骨格をつくります
街路樹は、道標、境界としての役割とともに、都市の軸環境を形成し、都市の骨格としての機能を有しています。
景観を形成します
街路樹は、街の景観の基軸となっています。
環境の保全を図ります
ヒートアイランド現象の抑制、CO2の吸収などで地球温暖化を防止します。
昆虫、野鳥など野生生物の保全など自然環境の改善を図ります。
快適性の向上を図ります
空気を浄化、冷却し、CO2を削減します。
地域の活性化に貢献します
観光地としての魅力をグレードアップします。
良好でない街路樹
樹高の不揃い、枝幅の不揃い、樹種の混在で統一美に欠ける街路樹、樹形が悪い街路樹、老朽化した街路樹など「美しくない街路樹」が街の各地で見られます。
これらの要因としては以下のものが挙げられます。
街路樹に対する社会の認識・理解不足
枝が邪魔、陽が当らない、落葉で困る、看板が見えないなどの要望から、街路樹が切られすぎている状況があります。
剪定の技術力不足
街路樹の剪定にあたっては【街路樹剪定士】等の資格を持った者による適切な管理が必要です。